60年代にあったジャンルの一つに、バブルガム・ミュージックがあります。風船ガムのように甘くて子ども向けで、風船ガムを噛みながら鼻歌で歌えるような、キャッチーな曲という意味があるようです。
このジャンルで最も有名な曲は、1910フルーツガム・カンパニーの「サイモン・セッズ」です。まさに子ども向けの曲で、実際、後に子ども向け番組の「セサミストリート」で使われていたと記憶しています。
歌詞もシンプルで、サイモンの言うとおりの動きを真似するゲームを歌った内容です。「サイモン・セッズ」以外にも、「トレイン」「ワン・ツー・スリー・レッド・ライト」などのヒット曲が多く、いずれも覚えやすいメロディーが特徴です。
今では、キャッチーなメロディーは嫌われたり、バカにされたりすることもありますが、覚えやすいメロディーの曲は耳について離れないので、CMソングには向いていますね。
誕生と音楽的特徴 バブルガム・ミュージックは、ジェリー・カセッツァとジェフ・クッツェンのプロデューサーコンビが仕掛けたことによって本格的に始動しました。彼らは「若者向けに分かりやすく、一度聴いたら忘れられない中毒性の高い曲」を狙って制作。シンプルで陽気なコード進行、手拍子を誘うアップビート、そして子どもや架空のキャラクターが歌うような親しみやすいメロディを組み合わせました。
架空のバンド「ジ・アーチーズ」が生んだ世界的大ヒット バブルガム・ミュージックの歴史において最大のトピックが、アニメのキャラクターから生まれた架空のバンド
の存在です。彼らが1969年にリリースしたアーチーズ(The Archies) は、全米ビルボードチャートで4週連続1位を獲得し、ビルボードの年間チャートでも1位に輝く歴史的大ヒットとなりました。実体のないアニメのバンドがチャートの頂点を極めたという事実は、当時の音楽業界に大きな衝撃を与えました。「シュガー・シュガー(Sugar, Sugar)」 スタジオ・ミュージシャンによる徹底された職人芸 バブルガム・ミュージックの多くの楽曲は、実際のアイドルやバンドが演奏していたわけではなく、敏腕のスタジオ・ミュージシャンやプロデューサーが裏で楽曲を制作・演奏していました。例えば、「サイモン・セッズ」などのヒット曲で知られる
なども、プロデューサーのプロジェクトによって組織された覆面バンド的な側面を持っていました。計算され尽くした職人技による「商業的ポップス」の極致とも言えます。1910フルーツガム・カンパニー 現代への影響と評価 商業主義的であるとして当時は一時的な流行と見なされることもありましたが、その徹底してキャッチーな姿勢や遊び心あふれるサウンドメイクは、のちのパンク・ロック、パワーポップ、さらには現代のK-POPやアイドルポップスに至るまで、形を変えながら多大な影響を与え続けています。
一瞬の甘さと楽しさを全力で詰め込んだバブルガム・ミュージックは、ポップスの持つ純粋なエンターテインメント性を体現した永遠のジャンルです。

0 件のコメント:
コメントを投稿