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2026年9月28日月曜日

アニメのテーマ曲とエンディング

昔のアニメの主題歌といえば、作品に合わせて作詞・作曲されたオリジナルの楽曲が常識でした。「サザエさん」のテーマソングが典型的な例で、日本人であれば誰でも口ずさめる曲になっています。他にも「いなかっぺ大将」の主題歌などが有名です。歌手は当時まだ無名だった吉田よしみ(後の天童よしみ)で、後に大ヒット歌手となった際に「この歌も歌っていたのか」と話題になりました。

当時のアニメは子供向けがほとんどだったため、子供にもわかりやすい歌詞やメロディーが必要だったのでしょう。しかし、1980年代以降、アニメの主題歌事情は大きく変化していきます。

もちろんアニメの内容に沿った歌詞の主題歌もまだありましたが、有名ミュージシャンの楽曲やタイアップ曲が増えていきました。アニメを観る世代が子供から10代後半以上まで広がったことも要因の一つでしょう。

◆80年代アニメの主なテーマソングと歌手・ミュージシャン

  • 『CAT'S EYE』(杏里):『キャッツ・アイ』オープニング

  • 『タッチ』(岩崎良美):『タッチ』オープニング

  • 『Get Wild』(TM NETWORK):『シティーハンター』エンディング

  • 『摩訶不思議アドベンチャー!』(高橋洋樹):『ドラゴンボール』オープニング

  • 『愛をとりもどせ!!』(クリスタルキング):『北斗の拳』オープニング

こうしてみると、「Get Wild」をはじめ、アニメのタイアップとして有名アーティストを起用する傾向が強まっていったことがわかります。

◆90年代アニメの主なテーマソングと歌手・ミュージシャン

  • 『プラチナ』 / 坂本真綾 (『カードキャプターさくら』OP)

  • 『世界が終るまでは…』 / WANDS (『SLAM DUNK』ED)

  • 『煌めく瞬間に捕われて』 / MANISH (『SLAM DUNK』ED)

  • 『そばかす』/ JUDY AND MARY(『るろうに剣心』OP)

これらの曲の多くは、アニメの物語や設定とは直接関係のない、アーティストのタイアップ曲(または既存曲)です。なぜこうした傾向が強くなったのかというと、当時のレコード会社(現在の音楽レーベル)のマーケティング戦略が大きな要因とされています。

言葉は悪いですが、アニメというメディアを活用してタイアップを行い、楽曲のヒットやミュージシャンの知名度を上げることが目的であり、その思惑は見事に成功したと言えるでしょう。

2000年代以降は、こうした露骨な商業主義的タイアップに対する見直しが進みつつも、原作の雰囲気を考慮した既存曲(洋楽など)を採用するケースも出てきました。オリジナル曲だけに固執せず、作品の世界観と合致していれば積極的に採用するという柔軟な方向性に変化してきたのかもしれません。

『ジョジョの奇妙な冒険』のエンディングにイエスの「Roundabout」が起用された時は、洋楽ファン・プログレファンとして胸が熱くなったのを覚えています。『ジョジョの奇妙な冒険』は登場人物やスタンド名に洋楽の楽曲やミュージシャン名が多数登場するため、洋楽ファンにとってもたまらない作品です。

※進撃の巨人は久しぶりにリアルタイムで追い続けた漫画でした



2026年9月26日土曜日

CDやサブスクにはない魅力!今あえて「レコード」を聴きたくなる理由

レコードは昭和の時代、音楽を聴くための一般的なツールでした。ポリ塩化ビニールで作られていることから、英語では「Vinyl(ヴァイナル)」と呼ばれています。レコードは取り扱いを誤ると、すぐにホコリが付着して雑音が生じてしまいます。そのため、静電気防止スプレーやホコリ取り用のクロスは必須アイテムでした。

その後、普及する音楽媒体は磁気テープ(カセットテープ)やCDへと変遷し、現在ではストリーミング配信が主流となっています。手軽に、どこにいても音楽が聴けるという意味では便利な時代になりました。

しかし、レコードそのものは消えることなく、むしろ近年では人気が再燃していると言われています。その理由は様々ですが、私が考える最も大きなポイントは「音質の深み」です。 レコードからCDへの移行期、山下達郎氏が「まだCDの音質はレコードには及ばない」として、すぐにはCD化しなかったというエピソードがあります。それほど音質に明確な違いがあったのでしょう。

もう一つのメリットとして挙げられるのが、ジャケットデザインを楽しめる点です。特にLPレコードは30cm四方ほどの大きさがあるため、アルバムごとに趣向を凝らしたデザインを鑑賞できます。 有名なジャケットとしては、ピンク・フロイドの『原子心母』に描かれた牛のジャケットや、『狂気』のプリズムのデザインが挙げられます。これらはすべて「ヒプノシス」というデザイン集団が手掛けたものです。 また、イエスのジャケットも作品ごとに独自の世界観がありますが、そのほとんどをアーティストのロジャー・ディーン氏が手掛けています。

スマートフォンなどの小さな画面では、こうしたジャケット美術の魅力を十分に味わうことは難しいでしょう。音楽だけでなく「ジャケットデザインも含めて作品を楽しみたい」という人が増えたことも、レコード復活の後押しになっているのではないでしょうか。

インテリアとしてジャケットだけを飾る人もいるかもしれませんが、レコードの売り上げとともにレコード針の売り上げも伸びていることを考えると、実際にプレイヤーで再生して聴いている人が増えていると分かります。 レコード針の最大手メーカー「ナガオカ」は、市場がCDへ移行した際、経営が風前の灯火(ともしび)とまで言われていました。しかし現在では、海外市場でも高級レコード針の売り上げが伸びるなど、かつての勢いを取り戻しつつあるようです。私自身、ナガオカのレコード針には大変お世話になったので、個人的にも応援したい気持ちでいっぱいです。

なお、レコード針を使わずに光で音を読み取る「レーザーターンテーブル」という技術もありますが、非常に高価格帯であるため、ナガオカのような針メーカーの業績を脅かすほどの影響はないでしょう。

※レコード時代の雰囲気を表現したBGM動画です