60~80年代の洋楽ブログ
リアルタイムで聴いてきた音楽を紹介
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2026年9月27日日曜日
2026年9月26日土曜日
CDやサブスクにはない魅力!今あえて「レコード」を聴きたくなる理由
レコードは昭和の時代、音楽を聴くための一般的なツールでした。ポリ塩化ビニールで作られていることから、英語では「Vinyl(ヴァイナル)」と呼ばれています。レコードは取り扱いを誤ると、すぐにホコリが付着して雑音が生じてしまいます。そのため、静電気防止スプレーやホコリ取り用のクロスは必須アイテムでした。
その後、普及する音楽媒体は磁気テープ(カセットテープ)やCDへと変遷し、現在ではストリーミング配信が主流となっています。手軽に、どこにいても音楽が聴けるという意味では便利な時代になりました。
しかし、レコードそのものは消えることなく、むしろ近年では人気が再燃していると言われています。その理由は様々ですが、私が考える最も大きなポイントは「音質の深み」です。 レコードからCDへの移行期、山下達郎氏が「まだCDの音質はレコードには及ばない」として、すぐにはCD化しなかったというエピソードがあります。それほど音質に明確な違いがあったのでしょう。
もう一つのメリットとして挙げられるのが、ジャケットデザインを楽しめる点です。特にLPレコードは30cm四方ほどの大きさがあるため、アルバムごとに趣向を凝らしたデザインを鑑賞できます。 有名なジャケットとしては、ピンク・フロイドの『原子心母』に描かれた牛のジャケットや、『狂気』のプリズムのデザインが挙げられます。これらはすべて「ヒプノシス」というデザイン集団が手掛けたものです。 また、イエスのジャケットも作品ごとに独自の世界観がありますが、そのほとんどをアーティストのロジャー・ディーン氏が手掛けています。
スマートフォンなどの小さな画面では、こうしたジャケット美術の魅力を十分に味わうことは難しいでしょう。音楽だけでなく「ジャケットデザインも含めて作品を楽しみたい」という人が増えたことも、レコード復活の後押しになっているのではないでしょうか。
インテリアとしてジャケットだけを飾る人もいるかもしれませんが、レコードの売り上げとともにレコード針の売り上げも伸びていることを考えると、実際にプレイヤーで再生して聴いている人が増えていると分かります。 レコード針の最大手メーカー「ナガオカ」は、市場がCDへ移行した際、経営が風前の灯火(ともしび)とまで言われていました。しかし現在では、海外市場でも高級レコード針の売り上げが伸びるなど、かつての勢いを取り戻しつつあるようです。私自身、ナガオカのレコード針には大変お世話になったので、個人的にも応援したい気持ちでいっぱいです。
なお、レコード針を使わずに光で音を読み取る「レーザーターンテーブル」という技術もありますが、非常に高価格帯であるため、ナガオカのような針メーカーの業績を脅かすほどの影響はないでしょう。
※レコード時代の雰囲気を表現したBGM動画です
2026年9月25日金曜日
雨の日をテーマにしたポップス
はじめに
雨の日が嫌いな人は多そうですが、反対に「雨音を聞いていると心が落ち着く」という人もいます。雨が降らないと困る仕事もあれば、降ると困る仕事もある——物事には常に二面性がありますが、雨をテーマにした名曲を聴いて困る人はいないはずです。
今回は、私がこれまで親しんできた洋楽ポップスの中から「雨」にまつわる名曲たちをご紹介します。
60年代を彩った洋楽雨ソングと「邦題」の裏側
60年代の雨の曲といえば、以下の3曲がすぐに思い浮かびます。
「悲しき雨音」(ザ・カスケーズ)
「雨に消えた初恋」(ザ・カウシルズ)
「雨にぬれても」(B.J.トーマス)
カウシルズは美しい家族ハーモニーが印象的なグループで、日本でも放映されたTVドラマ『パートリッジ・ファミリー』のモデルになったと言われています。
カスケーズの「悲しき雨音」は、私自身カラオケで歌うほど大好きな曲です。ところで、当時の洋楽の邦題には「悲しき〜」「悲しみの〜」という言葉が多用されていました。「悲しき初恋」「悲しみの街角」「悲しきインディアン」など例を挙げればきりがありませんが、当時の日本には「マイナー調の曲がヒットしやすい」という特有の空気感があったようです。
ザ・ローリング・ストーンズの「悲しみのアンジー」が日本で大ヒットした際も、「ビートルズ人気の影に隠れていたストーンズが、日本人の好むマイナー調を出したからヒットした」という分析がなされました。しかし、実際には「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」の方が日本のランキング上位でしたから、評論家の分析もあまり当てになりませんね。
映画を彩った名曲と「隠された雨の意味」
映画『明日に向かって撃て!』の主題歌として有名な「雨にぬれても」(バート・バカラック作曲/B.J.トーマス歌)は、映画とともに世界的な大ヒットを記録しました。
一見、雨とは無関係に見える「カリフォルニアの青い空」も、原題は『It Never Rains in Southern California』という立派な雨の曲です。「南カリフォルニアでは滅多に雨は降らないが、降るときは大どしゃ降りになる」という挫折を描いた歌詞になっています。
また、変わった視点ではクリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(CCR)の「雨を見たかい」が挙げられます。一見爽やかな曲ですが、実はベトナム戦争への反戦歌であり、「雨」とは空から降り注ぐナパーム弾(焼夷弾)を例えたものだという説があります。映画『地獄の黙示録』で、ワーグナーの「ワルキューレの騎行」を響かせながらナパーム弾を投下するシーンを彷彿とさせます。
「雨の日」と「月曜日」は世界共通で憂鬱?
カーペンターズの「雨の日と月曜日は」は、「雨の日と月曜日は気分が滅入る」と歌う切ない名曲です。外回りの営業マンなどは、まさに共感してしまうシチュエーションではないでしょうか。同じ雨の歌でも、晴れやかな曲もあれば憂鬱を描いた曲もあり、聴き比べる楽しさがあります。
ちなみに、「月曜日」をテーマにした曲もヒット作がたくさんあります。
「マニック・マンデー」(バングルス)
「マンデー・マンデー」(ママス&パパス)
「哀愁のマンデイ」(ブームタウン・ラッツ)
「月曜日が憂鬱」というのは国を問わず世界共通の感覚のようです。日本で言う「サザエさん症候群」は、世界中で歌にされてきたのですね。
※憂鬱な雨の日はこのBGMを流して気分を落ち着かせましょう。

