ドノバンは好きなミュージシャンの一人です。当時は、彼独特の特徴的な声とアコースティックギターの弾き語りスタイルに強く惹かれました。当時のキャッチフレーズは「現代の吟遊詩人」でしたが、まさにその名に恥じない名曲を数多く残しています。
Sunshine Superman(1966年):全米1位を記録したサイケデリック・フォークを代表する名曲。
Mellow Yellow(1967年):軽快でポップなサウンドが世界的に大ヒットした代表作。
Catch the Wind(1965年):フォーク歌手としての地位を確立したデビューシングル。
Atlantis(幻のアトランティス / 1969年):全米7位、全英23位を記録したエキゾチックなナンバー。
The Hurdy Gurdy Man(1968年):ハードロック的なアプローチを取り入れた神秘的なヒット曲。
Jennifer Juniper(1968年):可憐でメロディアスなフォーク・ポップ曲。
上記の曲はどれも好きですが、これら以外にも「Riki Tiki Tavi(リィキ・ティキ・タビ)」という楽曲があります。後年にロックバンド形態で発表された「ケルティック・ロック」のB面(またはカップリング)に収録されていた曲で、初期の吟遊詩人スタイルとは異なるサイケデリック・ロック調のサウンドですが、こちらも非常に気に入っています。
この「リィキ・ティキ・タビ」というタイトルは、ハインラインのファンであれば誰もが名作小説『夏への扉』に登場する文化(または猫の元ネタ)を連想するはずです。元をたどればキプリングの『ジャングル・ブック』に登場するマングースの名前のようですが、さすがにそこまでの記憶はありませんでした。
ちなみに『夏への扉』に登場する猫の名前は、初期の日本語訳では「護民官ペトロニウス」と訳されていましたが、後に「審判者ペトロニウス」に変更されたようです。いずれにせよ、最近までずっと「ペテルギウス」だと勘違いして覚えていた自分にとっては、どちらでも大きな違いはありません(笑)。
また、「The Hurdy Gurdy Man」は、アニメ『無職転生』に登場する魔神「バーディガーディ」の元ネタではないかと推测しています。このように様々な文化に影響を与えたドノバンですが、個人的にはNHKのドラマ挿入歌として使われた「River Song(リヴァー・ソング)」も強く印象に残っています。
つげ義春原作の『紅い花』を実写化したドラマで、美しい川の映像とともに流れていました。コード進行やフレーズもそれほど難しくなかったので、自分でもアコースティックギターでコピーして弾いた思い出深い一曲です。
※ケルティックロックは異世界によくマッチしています。
